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卜(ぼく)がいま興味あることを書いてます。truenoとはスペイン語で“雷鳴”という意味です。

光が丘カップ雑感

Category: インラインスケート  
日本で行われているインラインスケートのスラローム競技には二種類のものがあって、ひとつがFree Style Slalomでもうひとつがトリックスラロームと呼ばれているものである。

Free Style Slalomは日本以外の国でも行われておりルールは各国で共通のものが用いられているが、トリックスラロームは日本国内で成立し、独自に発展を遂げてきたものである。そして、発生から20年近く経過した現在でもなお、トリックスラロームという言葉の定義は曖昧である。

これはまったく卜の個人的な考えであるが、Free Style Slalomとトリックスラロームは同じインラインスケートという道具を使いながらも、全く別の種目であるといってよい。

「Free Style Slalomで用いられる技はトリックスラロームで用いられるものより高度なバランス感覚・技術を必要とするものが多い」という考え(それが正しいか誤りかはさておき)から、かつては「トリックスラロームを卒業したらFSSね」という風潮もあったように思うが、現在では「FSSを究めたければ初めからFSSを学ぶべきで、トリックスラロームを経験することはかえってマイナスになることもある」という主張も一般的になってきている。身体の使い方も異なれば表現の方法も異なり、どちらが優れていてどちらが劣っているという比較の対象にもならない。

いろいろ深く掘り下げるつもりはないのでこれくらいにしておくが、以下の文章は「FSSとトリスラはまったく別物だと考えている男が書いている」というのを前提に読んでいただきたい。

インラインスケートでスラロームを愛好している人にもさまざまな人がいて、週末の趣味として楽しんでいる人から、競技会への出場を軸としてストイックに修練を繰り返している人まで。ただし、今回はそういった取り組み方については触れない。ある、ひとりのsk8er(slalomer)がパイロンの間を滑った時に、それがFree Style Slalomに見えるか、それともトリックスラロームに見えるか?

パイロンを置く間隔はあまり関係がない。たいていのslalomerはどちらか(Free Style Slalomに見える人か、トリックスラロームに見える人か)に分かれる。

誤解の無いようにあらかじめ断っておくが、例えば光が丘カップのような大会のトリックスラローム部門にFSS畑の人がエントリーして、それがFSSに見えたからといって「滑りは凄いんだけど、アレはトリックスラロームとは言えないよね?」などと言うつもりは全く無い。「同じスラロームじゃん!」っていう評価もちょっと強引過ぎて違うとは思うけど、凄い滑りは単純に「凄いなぁ」と見惚れるし感動もする。

あまり実名を出すのも申し訳ないのだが岡山の柴垣(まーくん&たいたい)兄弟や兵庫のナツキちゃんはどこを滑ってもFree Style Slalom。海外のとある有名なslalomerがトリックスラロームのレーン(150cm)でトリックスラロームのルーチンをコピーして滑っている動画も見たことがあるけど、それはやはりどう見てもFree Style Slalomだった。光が丘のローカルだと、クボタくんはどこを滑ってもFree Style Slalomに見える。味方さんはいつも80cmをメインに滑ってはいるけどトリックスラロームから始めてFSSに転向したせいもあるのか150cmを滑るとクボタくんほどはFSS臭くない。

・・・と、じつはここまでは前置き。我ながら前置きが長すぎる!^^;

今年の光が丘カップが終わった後に相馬さんが『いままで見たことが無いような“新しい技”が見てみたいよねー』って言ってたのを聞いて、まぁ、“新しい技”ではないにせよ「おっ?!」「ん??」と気を引くような、心に引っ掛かった「トリック」は何だったかなぁ?と思い返してみたら、卜的に一番は岡山のRRRRRレイナちゃんの滑り。実は彼女、本番当日は予選2本とも失敗しちゃって不完全燃焼な感じで終わってしまったのが残念だったんだけど、大会前日の練習を見ていてfranceさんがよく言うところの「起承転結」がきっちり盛り込まれている良いルーチンだなぁ、と思っていた。

パイロン巻きのワンフット2回転半(それも逆回転っぽい)からのバッククロスが前半の見せ場で、13個目あたりで入る3ターンっぽいワンフットの切返しが後半の見せ場。「あれっ?今のなに??ちょっと、もいっかい見せて見せて!」と言いたくなるような、あまり見たことのないような、不思議な動きに心惹かれた。

じつはナツキちゃんも、トリックスラロームの予選2本目で、7個目~8個目のパイロンを同じようなワンフットの切返しで抜けているんだけど、レイナちゃんのはそれをパイロン間に小さく入れる感じ。で、同じような動きをしてもナツキちゃんのがFSSにしか見えないのに対して、レイナちゃんのはしっかりトリックスラロームしてた。

これは卜の勝手な想像(本人たちに直接聞けばよかった~と今になって思う)なんだが、和田さんだけでなくトリスラとFSSにダブルエントリーしていた濱崎さんとか木村さんとか葉廣姉妹とか、岡山の子たちは今回、トリックスラロームとFSSでの滑り方、気持ちの切り替えを、今まで以上にハッキリ区別していたように思う。軸足はどちらかというとFree Style Slalomに置く彼女らのこと、トリスラも 「FSSの延長線上で滑っているのかなー」っていうのが例年の印象だったが、今年は少し違って見えた。

出場者の多くが片道で終える(15個のパイロンで完結する)ルーチンを考えるようになったというのも、トリックスラロームらしさを取り戻した要因の一つになっているのは間違いないと思う。

Free Style Slalom競技では(数年前からWSSAのレギュレーションでやるようになってからは特に)、難易度の高い技を時間内にいくつ入れ込めるか?という思考に陥りがちな傾向にあるようにも感じられるのだが、トリックスラロームのルーチンにはやっぱり“物語性”が必要だし、構成力が大事だな、と、あらためて思った。

レイナちゃんルーチンは動画に撮らせてもらおうか?とも思ったんだけど「味方カメラ(ビデオ)に残るから後で見られるだろう」と撮っておかなかったのが悔やまれる。nao衛門さん、あのルーチンでバッチリ滑れてる動画をどこかに上げてもらえません?^^;
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Comments

こんばんは♪
こんなによく見て解説していただきありがとうございます(≧ω≦)
レイナのトリックの監督のようです(笑)
味方さんにも動画をと言われていながら…^^;練習中撮っていたもので完璧なのがあったらアップします♪
完璧なのが…あったかしら〜〜^^;

予選落ちという結果にも関わらず、このように見ていただけていた事を本当に嬉しく思います。
ありがとうございました(≧▽≦)
コメントありがとうございます
卜(ぼく)が書いていることの根拠はいつも「拙い記憶」とか「なんとなく心に残った印象」だけなので、あとになって思えば「記憶違いだった」とかになりかねないのですが(汗
レイナちゃんの滑りが心に引っかかって抜けなかったのでいろいろ書いてしまいました。自分では滑れないのに言いたい放題でスイマセン(^^ゞ
今回記事を書くにあたって2015年のカップの動画を見直してみたら、ALIVEメンバーのトリックスラロームでの滑りは皆、去年より良く(なのか卜好みになったのかはわかりませんけど・・・)なってましたね。
(ちなみに昨年のカップでの卜的優勝者は坂田脩太くんでした)
トリスラは、なにか凄いことをやってみせようというだけではあまり面白くないです。それよりも「ドキッ!」とするようなトキメキが欲しいです。

動画は、そんなに完璧に滑れているのでなくてもかまいませんのでぜひぜひ



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trueno

Author:trueno
運動音痴の中年オヤジ。 娘がサンタさんからインラインスケートのブーツをもらったので、自分も付き合いで始めたら、娘以上にハマる。おもに光が丘公園に出没。sk8以外ではルーメソと立飲みを愛好。ベース弾き。13期。

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